難しい問題に直面したとき【効果的な解決方法】

難しい問題に直面したとき、どうやったら解決できるのか、果たして本当に自分で解決できるのか悩んでしまいますよね。今回は難しい問題に直面したときに冷静に問題を解決するための方法をご紹介します。どんな問題でも応用が利く「基礎となる力」ですので、問題にぶつかる度に、冷静に思い出してください。きっと解決策が見えてくるはずです。

難しい問題に直面した時は悩むより、冷静になって落ち着いて、「見えていないものを見えるようにしていく」のが近道です。

物事は見えていないと難しいですが、見えると「誰が何をすべきか」が明確になり、行動に移すことができるようになります。

ぜひ一度冷静になって、見えていないものを見えるようになってください。

物事が見えていない理由は、ただ以下の方法を知らないからなのです。

 

「見えていない物事を見えるようにする」
この方法は「見える化」などとも呼ばれ、仕事や問題解決をするうえで、とても重要な力になるのでどんどん挑戦して、問題解決能力を伸ばしていってください。

それでは「見えていない物事を見えるようにする」ための具体的な方法を紹介します。
実は2点さえ知っておけば、たいていは解けるようになります。
見えていない物事を見えるようにする方法

 

 

1.物事を細分化する

物事が大きすぎたり、複雑すぎると問題はいつまで経っても解けません。
大きい物は小さい物の集合にすぎません。
まずは解けるレベルまで分解します。

大きいものを構成しているものは何か。
大きいものは何からできているのか。
大きなものの仕組みが分かれば
小さいものが見えてきます。
小さいものであれば、だれでも解けるようになるのです。

 

2.何の情報があれば解けるかを考える

見えていないときは、見るため(解くため)に必要な情報がないだけです。

たとえば三角形の面積を求める問題があったとすると、解くには以下が必要になります。
・三角形の面積を求める公式(底辺×高さ÷2)
・掛け算の仕方
・割り算の仕方
・三角形の底辺は何cmか?
・三角形の高さは何cmか?

上記の情報さえあれば解くことができますが、逆に言うと、三角形の面積を求めるという簡単なことであっても、上記の情報を知らないで解くことはできないのです。

まずは問題を解くためには、カギになる情報は何か、そしてどうすればそのカギ(情報)が手に入るかを、冷静に落ち着いて考えていきましょう。

 

根本を意識してください。

「この世の中のものは、どんなものも簡単な小さなものの集合体なのです。」

仕事ができない3 D:デリバリー

仕事はQCDで評価されます。

Q:クオリティ
C:コスト
D:デリバリー

前回よりQとCについて考えてきましたので
今回は最後のD(デリバリー)における仕事ができないパターンについて考えます。

デリバリー:D

デリバリーは何かわかるでしょうか。要は〆切、納期のことですね。

デリバリーにおける仕事ができないパターンは
〆切や納期に間に合わないパターンと言えるでしょう。

ではデリバリーを達成させるために必要なポイントを考えていきましょう。

特にIT業界の場合、納期が厳しく通称デスマ(デスマーチ)と呼ばれるような
状況になることもありますね。

私は良くも悪くも、上手に仕事を回せない会社と、上手に仕事を回す会社、
両方で働いたことがあります。

そこで、違いはなんだろうかと考えました。
その結果をまずはご紹介します。

【 仕事を回せない会社 】
・基本的にお客様に主導権を握られている
・情報共有、認識合わせが少なく、基本単独プレー
・案件に参加しているメンバはいつも遅くまで作業を行う
・肉体的、精神的に疲弊している

【 仕事を上手に回す会社 】
・基本的に主導権を握っている
・情報共有、認識合わせを行い、基本チームプレー
・コストによる期限、納期による期限が定められる
・リスクを先回りし対応していく
・疲弊をリスクとして考えている

思いつくまま書いてみました。
いくつか項目が出てきましたが、実際はこれらの本髄は仕事の基本である
段取りができているか。これにつきます。

段取りができるのであれば、主導権は握れます。
これは作業をする前から、先回りして話しを持ちかけることができるからです。

段取りができていれば、リスクが洗い出されます。
リスクが洗い出されれば、そのリスクに対し(技術面・立場等)対応できる
人物にリスクが課題となる前にアプローチをかけ、対処することができます。
その結果、お客様や上司、部下、他会社、他チーム多くの人を巻き込み
リスクをつぶしていきます

まずは「段取り」の技術を磨きましょう。段取りについての書物はたくさんあります。

 

また、番外編としては、「コストとデリバリーの2段構えの納期」も
デリバリーを達成するためには力になると思います。

まずは人件費を考慮します。
(時間・お金の)予算に対し、何人何日(人月)で完了すれば黒字かを
考えます。その黒字が赤字に変わるところが、利益のデッドラインなわけです。

そのデッドラインをまずは超えないようにスケジュールを立てます。
しかしながら、実際の納期はそのデッドラインより更に後ろに引くのです。

こうすれば、黒字を目指すわけですから、利益のデッドラインを考慮し
常に仕事を仕上げていくはずです。
その結果、利益のデッドラインより後ろに〆切をつくった実際の納期は
よっぽどのことがなければ越えることはありません。

もし越えるようであれば、それは、利益のデッドラインがおかしいか、
リスクへの対応が足りていないことを意味するでしょう。

物事を決める方法。「発散と収束」

物事を決める方法についてお話しします。ちなみに決断する方法は決断力をあげるにはをご覧ください。

自分1人で考えるときにも使えますし、特に会議等、人が集まる
ところで威力を発揮するスキルです。

それが「発散と収束」です。

情報を出すのが発散。情報をまとめるのが収束です。

物事を考えるときは、情報が少なすぎても決断ができなかったり、

精度が落ちますし、逆に情報ばかりあってもまとまりません。

つまり発散と収束というのは、「情報を収集すること」と「まとめる」ことと言えます。

聞いてみれば当たり前のことなのですが、最初に何分間の間に情報を集め、その情報の質や量が正しいか判断し、まとめるということをせねば物事は決まりません。大事なことです。

おそらく物事を決めるのが下手な人は発散か収束のいずれか、もしくは両方が下手なのです。

決断する事ばかり考えていても、必要な情報がなければいつまでたっても正しい判断はできません。

まずは発散から意識して、情報を出してみてください。
その後、情報の質や量が正しいかを判断してください。

もし情報に十分さを感じなければ、それは発散が下手なのかもしれません。

自分やまわりの人から上手に情報を引き出す方法を学ぶ必要があります。
各人が何が得意でどういう情報を引き出せるか、また、何が必要となるか、どこで入手できるか。そういうことを考えてください。
また、すぐに決めれるけど精度が低い人も、大半は発散の部分で必要な情報を取得できていないケースが多いです。

以上のように考えれば、大半は必要な情報が得られないケースであると思われますが、収束が苦手という人もいます。

収束はロジカルシンキングができるかどうかだと思います。日本語でいうと論理的思考です。

「私は論理的に物事を考えられる」と思っていても、案外やり方を知らない人もいるかもしれません。

ロジカルシンキングでキーとなるのがゼロベース、MECE(ミーシー)、フレームワーク、仮説等でしょう。ロジカルシンキングではないですが、収束のために必要なスキルとして、その他にも「決断」などもあったりします。これらの言葉を知らない人は一度学んでみてください。上述しましたが「決断」については決断力をあげるにはをご覧ください。

まとめますと、
発散と収束は情報を「集めること」と「まとめる」こと
これを意識して物事を考えるようにしていきましょう。

仕事ができない2 C:コスト

仕事はQCDで評価されます。

Q:クオリティ
C:コスト
D:デリバリー

今回は必要以上に時間やお金(リソース)を使ってしまい、
赤字になってしまうような仕事ができないパターンについて考えてみます。

コスト:C

まずコストとは何かを考えます。
コストとは消費することを意味します。

人が仕事に着手すれば、当然のように、人、時間、モノ、金など消費してしまいます。

消費してしまうことは仕方がないことです。
とある漫画では「等価交換の法則」と言っているくらいです。
お金やエネルギーを生み出すには何かしらのリソースを必要とするのです。

当たり前ではありますが、仕事の見返りはそのままで、
コストを最小限に抑えることができれば、その分の利益が発生します。

今回の仕事ができないというパターンはリソース(人、時間、金、モノ)
を予定していた利益以上に消費してしまうパターンを意味します。

では以上を踏まえ、コスト面で仕事を達成するために必要なことを考えます。

1.リソースの管理・可視化

まずは以下を常に把握し、管理できているかチェックしてみてください。
管理できていなければ、するように努めてコスト意識を上げましょう。

・この仕事の報酬はいくらか。
・今どのくらいのリソースを消費しているか。
・あとどのくらいリソースを必要とするか。その結果黒字か。
・赤字になるようなリスクはないか。

コスト面は結局のところ利益がプラスかマイナスかただそれだけで、それは計算です。
コスト面で問題が発生するのは、仕事量が見えてないことが多いです。

たとえば、5+10-3は?と質問されたら正解がわかりますよね。
しかしながら、5+10-αは?と質問されるとたちまちわからなくなります。
たった一つを見えなくしただけでこうなります。

実際の仕事では5時間でできるとおもっていたことが
10時間かかってしまったということもあります。

もちろん慣れれば、ある程度の概算時間にあわせて仕事を行うこともできるようになりますが、
初めのうちは、まずできるだけ正確に仕事量を把握してください

できるだけ考慮不足が無いよう見積もってください。
それでも考慮不足だった場合は、しっかり記録し次に活かしましょう。

見積もるのが難しいと思っている人は、仕事を大きく考えすぎかもしれません。
「タスク分解」をしていきましょう。更に最初のうちは、
必ずタスクを見落とします。そのため、見積もった費用の1.2~1.5倍は
費用がかかると考えておいた方が無難です。

2.完璧を目指しすぎる

10万円の仕事を引き受けたとき、10万円分の仕事以上のことを
しようとしてないでしょうか?

理想や、あるべき姿を考慮してしまうと、予算とズレることはよくあります。
そういったときに10万円分の仕事を引き受けて、
あるべき仕事をこなしてしまうと、まず黒字にはなりません。

黒字にするには、優先度をつけて、不要な仕事はしない。引き受けない。
コストカットし続ける意識を持ってください。

完璧を目指すのが仕事ではありません。
仕事とは、依頼者の期待を満たすと同時に、受け手に利益が生まれなければなりません。

あくまで等価交換でなくてはなりません。

最後に
コストはトータルの利益がプラスかマイナスかが勝負です。
1回の仕事で赤字でも、次の仕事でそれ以上の黒字であればトータルは黒字なのです。

仕事ができない1 Q:クオリティ

これは永遠の課題ではないでしょうか。

仕事ができないって思ってる人はきっとたくさんいると思います。

私も全然思うようにいきません。

 

少しでも誰かの力になればと思い、考えてみたいと思います。

 

まず、仕事ができないと感じる理由は人様々だと思います。

事象で考えてしまえば、仕事や環境なども考慮すれば無限大に理由はあると思います。

 

今回は多くの人が活かせるように汎用的な内容に落とし込もうと思います。

 

 

まず、仕事ができないにはいくつかのパターンがあります。

このパターンをどう考えていくか。QCDのフレームワークを使って考えてみましょう。

今回はまずはQ(クオリティ)についてです。

 

Q(クオリティ):

まずは品質(クオリティ)についてです。

品質面において仕事ができないということは

期待された成果をつくりあげるスキルが無いことを意味します。

 

では納得のいく成果物をつくるには、何が必要でしょうか。

それは以下3点が考えられます。

1.手順

手順がわからない以上、道がわからないのでゴールには到達できません。
常に手順は与えられるわけではありません。常に答えもあるわけではありません。
まずは手順をつくりましょう。全てはそこから。

自分で手順を作れないなら、本、メディア、人、何からでも吸収しましょう。
この世の中にはたくさんの著名人や良質でマニュアル化された手順(教科書)があります。
まずは最低限INPUTしてください。

また、ゴールは明確に決まっていますか?
ゴールが決まっていないと道も決めようないですね?

実行する前に、ゴールをしっかり考え、そこに到達するための方法を考えましょう。

この「1.手順」の章については、以下の様な言葉を意味しています。
わかっている人は飛ばしてください。わからない人は調べてみてください。

・身体を動かす前に頭を動かす
・マニュアル化
・メソッド、戦術、戦略
・As-IsとTo-Be

 

2.心と体

体はいわずもがな重要です。
肉体仕事であれば、筋力なども重要ですが、何よりも身体を大事にすることが重要です。
身体は疲れていませんか?

特に人間の生理的欲求である、睡眠・食事・排泄は生命を維持するのに必須です。
これらの欲求は人間が人間であることを意味し、それだけ大きなものであることを意味します。

必要な分の良質な睡眠がとれていなかったり、食事が偏っていたり、トイレ我慢してませんか?
欲求が満たされていない以上、頭は集中できません。パフォーマンスはでるわけがないのです。
立ち止まってまずは一息してください。仕事できる状態ではないと心得てください。

一方、身体だけではなく心もとても重要です。
モチベーションややる気という言葉があるように、仕事を進めていくうえで大きく影響をあたえる要因です。
ストレスをできるだけ溜めない方法や、自身にあったストレス解消法を確立してください。

まずは落ち着くこと。そして自身の欲求を満たして、
ハイパフォーマンスを出せる状況を作り出しましょう。

それができるようになってから、筋力や頭脳を作り上げていけばよいのです。
身体は資本とは、ただ身体が大事という意味だけでなく、
身体をコントロールできれば資本ができあがる
ということを暗示しているのかもしれません。

 

3.道具

最後に、たとえ素晴らしい手順があり、自身の調子がよかったとしても、
目的を達成することが可能な道具がなければ、実行に移すことができません。

もし道具があっても、自身の目指す品質をだせる道具かどうかはわかりませんし、
実はもっと適している道具があるかもしれません。
足りない道具、消耗している道具はないですか?

整備、発注、補充、補強。
道具も仕事を達成するために頑張ってくれます。
大事にしてあげてください。

今回は「仕事ができない」についてQCDフレームワークを使い考えました。
本当はQ・C・Dすべてについて考えたかったのですが、
記事が長くなりそうなのでC(コスト)、D(デリバリー)はまた今度にします。

 

 

振り返り(KPT)

振り返りの方法「KPT」をご紹介します。

 

KPTとはKeep, Problem, Tryからなる振り返り方法です。

 

1.良い点をKeepとして洗い出します。

2.悪い点をProblemとして洗い出します。

3.Keepは次からも継続できるように、Problemは問題点を次から対応できるように、Tryを考察します。

 

私は以下のKPTの特長からKPTを日ごろから行うことをおすすめします。

・悪い点だけでなく良い点も考えられること

・内省から次への行動までつなげて、アウトプットを出せること

 

つい悪い点に目がいきがちですが、良い点をしっかり探し出せるようになったり、評価できるようになるのも大事なことですよね。

 

できれば一緒に作業した人やチームがいれば、できるだけ関わった多くの人と実施しましょう。

KPTの最大の利点は、思ってること全てを吐き出せるフレームワークにあります。

「良い悪い」という一つの線上で、気になる点を抜け漏れなく吐き出すことができます。

コミュニケーションや団結力を向上し、良い関係づくりへとつなげていける場となると思います。

 

 

 

 

振り返りのすすめ

仕事において、タスクやプロジェクトなど完了後、

振り返りをおこなっているでしょうか?

 

あの時上手くいったのは○○のおかげだ。

あの時上手くいかなかったのは○○への対応に失敗したからだ。

 

振り返れば、良い点や悪い点がでてきます。

その出てきた内容を基に、次に活かせることを見出すことができます。

 

アウトプットすることは仕事において重要かと思います。

振り返りをしっかり行い次に活かせることを見つけ出していきましょう。

 

次回は具体的な振り返りの方法(KPT)をご紹介します。