本質を意識すること
今回は学習において威力を発揮することをお話しします。
それは本質を意識することです。
よく応用が利く人は、本質を理解し行動していることがわかります。
逆に応用が利かない人は本質を理解するのが苦手な人と言えるでしょう。
本質を考えることは、日頃からの意識がけで成長します。
どうするかというと、具体的事象を抽象的事象に落とし込み、グルーピングするのです。抽象的事象について意識を集中させることができれば、本質は見えてきます。
これでは何のことかわからないので、具体例を示してみます。
たとえば、リンゴ、トマト、日の丸、夕日があったとしましょう。
これらの共通点はわかりますか?それは赤くて丸いということです。
ここまではわかると思います。要はその先を考えるかです。
赤くて丸くて食べられるものはリンゴ、トマトです。
赤くて丸くて食べられないものは日の丸、夕日です。
さらにわけると、
赤くて丸くて食べられて甘いものはリンゴ
赤くて丸くて食べられなくて人により作られたものは日の丸
この様に、抽象的に表現すれば、共通点はあれど、差分がみつかります。
初めての物を見たり、問題に直面したときは、
知っている事象と共通点を見つけます。
つまり一緒にグルーピングしてしまうのです。
その後、差分をみつけ、その差分が起きている理由について
考えるようにすれば本質が見えてきます。
どうして私が例でリンゴを選んだのか。それは赤くて丸いからですね?
実はそれだけじゃなかったのです。「共通」部分以外に、食べられて甘いという「差分」があったからなのです。これに焦点があわせられていた人は本質を見抜く力があります。
この様に、まずは共通としてグルーピングできるよう抽象的に言い換える事。そして、グルーピングしたらその中で発生している差分を見つける事。
その差分こそが、物や事象がその場に存在している唯一の本質なのです。
自分が知っていることと共通のことがわかれば、代替がきくかもしれません。また差分に気付き、差分を埋めることが出来れば、それは自分が知ってていることと同じものとなるかもしれません。